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安全・安心を守る消費スタイル

第10回
日本古来のエコ素材「竹」が世界を変える!
~建材からファッション、美術まで~

地球環境問題評論家 船瀬 俊介氏
2005年11月4日

従来の木材を凌ぐゼロ・エミッション素材

 建築家で東海大学教授の杉本洋文氏は、「『竹』はすべてを使いきることができる素材である」と断言する。竹は「ゼロ・エミッション(廃物ゼロ)資源」として、その活用に熱い注目が集まっている。「最近の竹研究により、その特性が科学的に解明され、森林資源の中では、木材以上の効能・効果があることがわかってきた」と杉本教授は言う。

 竹は「広島の原爆やベトナム戦争の影響を受けた地域でも唯一生き残ってきた」という。まさに従来の木材をもしのぐ「強靭な生命力の植物」なのだ。さらに、竹林では「動物の死骸が腐敗しない」という。これは竹の抗菌性能の高さを示している。日本では昔から、竹はその素材特性を生かした伝統工芸の中で用いられ、繊細な美しさ、用途の多様性を発揮してきた。

 「……さらに『筍(たけのこ)』は食材になり、『熊笹』は傷に効き、『竹油』は火傷治療に効果があることが、知られている。二次利用の『竹炭』は除菌・抗菌・消臭・吸湿・通気・蓄熱などの面で優れ、遠赤外線による温熱効果や、携帯電話やパソコンなどの電磁波防止効果を持つ……。『竹酢液』は花粉症、水虫菌、アトピー性皮膚炎など人間の身体や健康回復にも効果がある……」(杉本教授『21世紀を住む~ハウジングガイド』2004 冬号)

 “竹博士”ともいえる杉本教授の提言には、心躍る夢がある。

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