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安全・安心を守る消費スタイル

コンクリートは冷輻射作用で体熱を奪う

 インフルエンザ大流行のとき、「学級閉鎖率」は木造校舎10.8%に対し、コンクリ校舎は22.8%だった。コンクリ校舎は心身が虚弱化しやすいといえる。さらに養護教員アンケート結果を見ると、コンクリ校舎は木造に比べて、生徒たちは「イライラ」が7倍、「頭痛」が16倍、「腹痛」が5倍、「体が疲れる」が3倍、「火照り」が3倍……と、惨たんたる結果が出た(調査件数:木造66校・コンクリート80校)。

 コンクリ校舎の子どもたちは、病み、疲れきっている。これまで30年間で不登校が8倍に激増しているのも、コンクリ校舎が増えたせいかとも思えてしまう。そして、木造校舎にすると生徒の「集中力」は3倍アップと報告されている。学力向上を目指すなら、木造校舎に限る。

2階の吹き抜けから見下ろした船瀬邸のリビングにはたっぷりと日が差し込み、木材の質感を映えさせる

 では、なぜコンクリート建材が心身に悪影響を与えるのか?

 一言でいえば“冷ストレス”による。つまり体熱を奪うのだ。コンクリート建築に入るとゾクッとするのは「冷輻射」(※)作用によるもの。これは遠赤外線とは逆作用だ。

(※)気温が下がって壁や窓などの表面温度が低くなり、人体の熱がそれらに奪われる現象。壁や窓から離れていても起こる。

 よく、「体の芯から冷える」のはよくないし、「冷えは万病の元」といわれる。特にガン患者にとって冷えは大敵。体温低下はガン増殖と悪化を招く。

 ならば、団地・マンション族はどうしたらいいのか。解決は簡単! 床、壁、天井など内装を天然木で覆えばいい。これで「冷輻射」は遮断され、木造と同じ快適空間になる。そう、学校、病院、老人ホーム、オフィスなどに「木装リフォーム」市場は無尽蔵。目の眩むGT(緑の技術)マーケットといえる。

 さらに詳しいことをお知りになりたい方は私が書いた『コンクリート住宅は9年早死にする』(リヨン社)をご覧いただきたい。

科学的に立証された木材の「癒し効果」

 林野庁の森林総合研究所の宮崎良文博士らは、木材のさまざまな「癒し効果」を科学的に立証している。以下にそれを挙げていこう。

・緊張緩和……ヒノキ等の香りで「緊張度」(血圧、脈拍数)が改善する。

・作業能率……木の香りで作業能率は5%強も向上。木装オフィス、木装工場は生産性も高い。

・ストレス抑制……木の香り成分で「官能評価」でも「気分が休まり」、「瞳孔変化」でも「緊張抑制」が証明されている。

・疲労回復……木の香りをかぐと疲労度(フリッカー値:まばたき回数)が低減する。

・リラックス効果……木の香りをかいで脳波測定すると「鎮静」「リラックス」効果が観察される。とくにヒノキでは60%もの「鎮静」効果が確認された。

・木の触感……木肌に手で触れると脳波にα波が現れる。「安らぎ効果」の証拠。

・ゆらぎ感覚……年輪、節目は流水の波紋に似て、自然な1/f(ゆらぎ)リズム感を見る人に与える。

・木視効果……室内に50%ほど木肌があると、「温かい」「和んだ」木視(室内で見える木肌)効果が現れる。

・視覚癒し……木肌は暖色系なので「安らぎ」感を与える。「ヒノキ壁」「白壁」を見たときの感情尺度を比較すると、「抑うつ」感情は「白壁」では4ポイント増。「ヒノキ壁」は3ポイント減。さらに「ヒノキ壁」を見ても「怒り」感情はゼロ。「白壁」は3ポイントも「怒り」感情を増やす(日本木材学会、第48回)。

・調湿効果……木の柱はビール瓶約6本分の水分を吸放湿するという。自然木をふんだんに使ったわが家は、長い梅雨時でも室内湿度は60%を超えず、押し入れの布団はいつもサラサラ、ふんわり。

・音響効果……木材の音は心地良い低周波形で安らぐ。アルミなど金属はとがった高周波形で疲れる。

・防虫効果……天然木フローリングにすると、木の芳香で、ダニは激減する。シロアリなどにも防虫効果は大(2%精油率でダニはゼロに!)。

 こうしてみると、木材は、人間にとって最上の「癒し系」素材であるといえる。

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