暮らしに潜むリスク

第52回
プライドを捨てた3つの家計防衛術

ファイナンシャルプランナー 神田 理絵氏
2009年2月24日

 「これほど急に苦しくなるなんて思ってもみませんでした」―― 家計見直しのご相談が、今年からじわじわ増えている。主に働き盛りの会社員のご家庭だ。

「派遣の人はかわいそうだな」と昨年末にテレビを見ていた人も、今年は他人事で済まなくなるかもしれない。景気の低迷は長期化の様相を呈し、新聞には「正社員削減」の文字も目立つようになった。戦後最悪と言われる危機は、正社員の雇用という聖域にまで襲い掛かろうとしている。

 そこで今回は、今一度、ご自分の家計を見直してみてはいかがだろうか、という提案をさせていただこうと思う。併せて、一般的な見直し方法より、少し踏み込んだ家計防衛術をいくつかご紹介してみたい。

 ただしこの防衛術、少しばかり男性のプライドを抑えていただく必要がある。「それなら無理だ」という方はそれでもいい。だが、家計も金融危機と同じで、いかに早く割り切って行動に移せるかがカギになる。火の車になる前に、「こんな手もある」ということを知っておいてもムダにはならないだろう。

 今回、紹介する防衛術は、以下の三つである。

 (1) 「ローンが払えない」と言い、銀行と交渉する
 (2) 近所の目を気にせず車庫をからっぽにする
 (3) 年老いた親のスネを合法的にかじる

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