暮らしに潜むリスク

右手に投資、左手に助け合い

 ここ数年、自己責任論が盛んにいわれてきたが、思いがけない失職などは個人の努力ではどうしようもなく、誰にでも起こり得るということが認識された。明日は我が身かもしれない。個人の自助努力ではどうしようもない社会の現実がそこにある。

 こんな時こそ助け合いが必要ではないだろうか。いびつな缶詰や形の悪い野菜などをボランティアで配っているセカンドハーベスト・ジャパンという団体がある。路上生活者や母子家庭などを支援するさまざまな福祉施設に食品を配っている。

 もとは米国の男性が日本で始めた活動だ。米国ではこの種の団体が多くあるという。日本で定着するかは未知数だが「先進国の日本で餓死」などという悲惨なニュースは聞きたくない。ほかにも、派遣切りなどで職を追われた人などを助けている自殺予防活動のNPO団体などもある。利益優先でないこの種の活動は、多くが個人や企業の寄付などで成り立っているのが現状だ。

 そんな活動を支援するのも「お互い様」ではないかと思う。一人一人が少しだけ手を差し伸べる優しさを持てば、日本も今よりちょっと住みやすくなるのではないだろうか。

 右手に投資、左手に助け合いの両輪で、厳しい時代を皆で乗り切るのもお金の生かし方の一方法ではないだろうか。

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