暮らしに潜むリスク

第43回
損害保険で助かった人、助からなかった人

ファイナンシャルプランナー 小島 節子氏
2008年10月14日

 「大都会の東京で水害続出?」――昨今のゲリラ豪雨や地球温暖化の影響を考えると今後増えることが予想される水害。その水害が、3年前に東京23区内でもあったのを覚えているだろうか。

 2005年9月、台風14号の影響で東京・杉並区では神田川水系の河川が氾濫した。同区下井草の最大降水雨量は1時間あたり114ミリ。過去の降水雨量の記録を塗り替えた。床上、床下浸水も2000件余りにのぼったという。(SAFETY JAPAN 特集 『地下浸水の危険に備えよ!』)

 この河川氾濫の被害者Kさんは当時25歳の女性。夜、帰宅したらアパートの1Fの部屋は水浸し。大家さんからはアパートを建て替えなければいけないので退去してほしいと言われた。家具の大半はとても使える状態ではなく、引っ越すにしても買い替えなければならない。

 Kさんは20代と若く貯蓄もなく、ギリギリの生活だったので家具の買い換えや引っ越し費用など多額の出費は困難で一時は途方に暮れた。床の近くに置いていた大切な思い出のアルバムなどもダメになり、降ってわいた天災に落ち込んだ。入居の際に保険期間2年の火災保険に入った記憶はあったが保険の範囲ではなかった。

 
 

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