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「場当たり個人情報」から「攻めの情報活用」へ

【次回予告】

 事件はここから始まった‥‥事件の出発点を次回検証する

 厚生労働省の地下倉庫で見つかった問題のリストは、個人名で並んだ患者リストでなく、フィブリノゲン製剤投与後に急性肝炎などを発症した事例の一覧リストである。

 発見されたリストの記載を確認したところ、2人の実名以外に、患者名のイニシャル、診療した病院名、医師名が多数記載されていることが判明した。

 つまり個人を特定できる情報が、多数リストに含まれていたことになる。だからこのリストを手がかりに個人を探して告知することは、十分すぎるほど可能なのである。

 このリストが作成されたのは、2002年であるが、元となる感染者リストが作成されたのは、1980年代の後半である。旧ミドリ十字の社員によって密かに収集されたものだ。

 時を経て、十数年後の2002年に作成され提出されたリストをめぐって、国と製薬会社双方の言い分が異なっている。今後、刑事事件化すれば、両者の間で責任のなすり合いが起きるのではないだろうか。418人の患者の個人情報リストは、両者の罪を証明する重要な証拠である。両者のそのやりとりを次回コラムで再現したい。

 その罪について・・・
   1.どのように「個人情報」が場当たり的に利用され、活用されなかったか。
   2.個人情報の隠蔽はどのように行われたか。

 次回ご期待下さい。

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