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「場当たり個人情報」から「攻めの情報活用」へ

過剰反応の背景は「未知への怖れ」

 なぜこうも個人情報の過剰反応が起きているのか。その理由に共通するのは「未知の危険に対する怖れ」ともいうべきものである。

 個人情報自体が「未知」なものである。なぜかというと、日本には今まで個人情報という言葉がなかった。それは唐突に法律と一緒に社会に出てきた。それまでは「プライバシー」という、似たような言葉はあった。プライバシーと個人情報は違うのか?

 我が国にはプライバシー法というものがなかったし、法律とはお上が作るもので国民が勝ち取った権利から生まれ出たという歴史が浅い。だから、個人情報保護法というのは何か、どんなことを何から守ろうとしているのか、という疑問(あるいは疑念)がわいたとしても当然だった。特にマスコミ関係者からは、言論の自由を脅かす悪法として散々だった。

 一般の国民が普通にイメージしたのは「個人情報=プライバシー」というものだろう。

 何がプライバシーかは個人によってそれぞれ受け取り方が違うから、プライバシー侵害につながる対応を、人々は怖れるようになったのではないか、というのが筆者の推論である。

 実は、個人情報とプライバシーは似て非なるもの、だ。この混同が混乱を引き起こしている元凶ともいえる。

 次回は、社会で起きている過剰反応の裏に隠された本当の理由について迫りたい。併せて個人情報とプライバシーの問題について書いていきたいと思う。

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