永田町駅では「長大エスカレーター」も水没
これまで見てきた水頭縦断図(南北線)の永田町駅で起きることを、さらに詳しく観察してみよう。この駅には、南北線、有楽町線、半蔵門線の3駅が乗り入れている。さらに、地下通路でお隣の赤坂見附駅ともつながっている。基本的な情報は以下だ。
赤坂見附/永田町駅構内案内図(東京メトロ)
【永田町駅のデータ】
駅所在地の標高 25メートル
改札口(平河町方向)の標高 10メートル
有楽町線ホームの標高 1.5メートル
南北線ホームの標高 マイナス1メートル
半蔵門線ホームの標高 マイナス35メートル
さて、この永田町駅での浸水状況は以下のようになる。
【各ホームへの氾濫水の流入】
(1)15時5分、半蔵門線ホームに、地下通路経由で赤坂見附駅から流入
(2)15時29分、南北線ホームに、南北線溜池山王駅から流入
(3)20時15分、有楽町線ホームに、半蔵門線ホームから流入
永田町駅への氾濫水の流入は、このように、最も標高の低い半蔵門線ホーム(マイナス35メートル)に始まり、南北線ホーム(マイナス1メートル)がこれに次ぎ、最も標高の高い有楽町線ホーム(1.5メートル)が最後となる。
ことわざに「水は高きより低きに流れる」という。しかし、永田町駅では、それとは正反対に、「水は低きから高きに流れた」ともいえるのである。結果として、永田町駅は改札口(平河町方向)こそ浸水しなかったものの、南北線、有楽町線、半蔵門線のホームが水没する「大被害」に見舞われる。
半蔵門線のホームから改札口(平河町方向)に出るためには、高低差が45メートルもある、有名な「長大エスカレーター」に乗る必要がある。これはオフィスビルでは10階建てに相当する高さなのだが、そのエスカレーターすら、ほぼ水没状態になる。どれほど大量の水が流入するか、想像が付くというものだ。
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