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震度7の建築経済学

南北線の水没は、地上からの浸水に加え、大江戸線からの流入でも始まる

 この図を元に、「実際に起きること」を仮想してみよう。

 東京メトロ南北線は、赤羽岩淵駅から目黒駅まで、駅数で19駅、全長で21.3キロある。そのうち、本駒込駅から四ッ谷駅までの区間への浸水は、後楽園駅において、大江戸線を経由して濁流が流入するという形で始まる。

 後楽園駅が浸水し始めたのは、午前9時15分である。そこから、北側の東大駅方向へ流れた濁流が、本駒込駅に到達したのは、15時47分。本駒込駅の線路面の標高は5メートルと高かったので、そこでなんとか食い止められたわけだ。一方、後楽園駅から南側の飯田橋駅方向への流れは、四ッ谷駅の手前で食い止められた。

 これに加え、四ッ谷駅から目黒駅までの区間への浸水が、11時49分、白金高輪駅において、三田線ホームから流入する形で始まった。さらに、14時37分、溜池山王駅に千代田線経由で流入する流れが加わった。すなわち、2路線から氾濫水が流入してきたのである。濁流は白金台駅に15時23分、永田町駅には15時29分に到達した。

 荒川の堤防が決壊することにより、南北線は赤羽岩淵駅~西ヶ原駅、本駒込駅~四ッ谷駅、四ッ谷駅~目黒駅という3区間に分断され、氾濫水に飲み込まれてしまったことになる。これが現実だ。

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