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震度7の建築経済学

第50回
東京大停電の「危機ライン」は気温38~39℃

建築&住宅ジャーナリスト 細野 透氏
2008年8月6日

 東京では猛暑になると、家庭やオフィスでいっせいにエアコンをフル稼働させるため、電力が不足気味になる。2008年の夏は、気温が38℃から39℃になると「危機ライン」を突破。強力な節電対策をとらないと、停電してしまう恐れがある。

 東京電力の見通しでは、2008年夏の予想最大電力は6110万kW(キロワット)である。これに対して、供給力は6670万kWを確保しているので、差し引き560万kWのゆとりがあることになっている。

 しかし、7月23日には気温32.4℃で5713万kW、7月24日には33.1℃で5847万kWを消費。ひたひたと6000万kWの大台に迫りつつある。

 東京電力の場合には、最大電力に占める冷房等の需要は35~39%。気温が30℃を超えると、1℃上昇するごとに170万~177万kWずつ消費電力が増えていく。

「気温ごとの予想最大電力」

 図「気温ごとの予想最大電力」は、気温35℃から41℃まで、温度ごとに予想最大電力の上限値と下限値を示したもの。気温35℃になると、最小でも5950万kW(下限値)、最大だと6183万kW(上限値)になると予想される。

 重要なのは、予想最大電力6110万kW、供給力6670万kWという二つのラインである。6110万kWは節電に気を配りたい「注意ライン」、6670万kWは節電しないと停電の恐れがある「危機ライン」である。

 図を見ると、「注意ライン」は35~36℃、「危機ライン」は38~39℃であることが分かる。なお、この図は筆者が作成した。

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