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震度7の建築経済学

第45回
岩手・宮城の山々は泣いている

建築&住宅ジャーナリスト 細野 透氏
2008年6月16日

 6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」では、岩手・宮城・秋田三県の県境にそびえる栗駒山周辺の広い地域で、大規模な地すべりや山崩れが発生した。

 特にすさまじかったのは、宮城県栗原市にある荒砥沢(あらとざわ)ダムの上流で起こった山塊の大陥没である。

 なだらかに盛り上がっていたと思われる山塊が、地震とともに数百メートル以上にわたって陥没し、あちらこちらで茶色の山肌を露出させた。地盤の弱い部分が、100メートル程度沈み込んでしまったのである。

 国際航業が公表した空撮写真が、大陥没の様子を的確にとらえている(写真集の16番、17番)。

 それ以前に、報道各社がヘリコプターで速報した荒砥沢の山々を見たときは、はじめは何がどうなっているのかよく理解できなかった。山腹を走っている2車線の道路がいきなり寸断されて、舗装のアスファルトと白いガードレールが崖から垂れ下がっている。

 なぜ、こんな状態になるのか。じっと眺めているうちに、山塊が陥没していることが分かってきた。信じられない光景である。

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