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震度7の建築経済学

全壊・焼失30万棟、死者1万1000人

 猿投-高浜断層地震による建物被害(全壊・半壊)分布を示そう。

猿投-高浜断層地震の建物被害分布

 名古屋市にもオレンジのメッシュが多数散らばっている。オレンジのメッシュは「1キロ四方で、100棟~500棟が全半壊する」エリアだ。

 次に、名古屋直下地震による建物被害を示した。

名古屋直下地震の建物被害分布

 名古屋直下地震による被害は、猿投-高浜断層地震による被害を、名古屋市周辺にコンパクトに閉じ込めたような形だ。

 最後に、猿投-高浜断層地震(M7.6)の被害を表にまとめた。

表2 猿投-高浜断層地震(M7.6)の被害

◇建物被害 30万棟
  全壊 18万棟
  焼失 12万棟
◇死者 1万1000人
  地震 9700人
  火災 1400人

 建物の全壊・焼失は30万棟、死者は1万1000人に達する。愛知県と名古屋市で暮らす人々は、近い将来に必ず来る東海地震、東南海地震、南海地震に備えつつ、いつ来るか予想が難しい直下型地震への配慮も欠かせないのである。

 できれば、経済が「元気なまち」であるうちに対策を急ぎ、「地震がだんだん怖くなくなるまち」に変身してほしいと思う。

(注)掲載した図および表は、特に明記のない限り、中央防災会議が公表した資料である

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