壊し尽くし、焼き尽くす
火災による全焼棟数を表5に示した。
表5 上町断層帯地震の火災による全焼棟数
| 風速15m/s | 風速3m/s | |
| 冬05時発生 | 約30万棟 | 約10万棟 |
| 秋08時発生 | 約26万棟 | 約8万棟 |
| 冬12時発生 | 約39万棟 | 約16万棟 |
| 冬18時発生 | 約37万棟 | 約15万棟 |
冬05時発生、秋08時発生、冬12時発生、冬18時発生という四つのシーンに関して、風速が毎秒15mおよび3mという2ケースで全焼棟数を想定している。
このうち冬12時に風速15mで発生した場合に、全焼棟数が最も多く約39万棟となる。その分布を図8に示した。
図8 「焼失棟数の分布」
この図は、図4「揺れによる全壊棟数の分布図」とほぼ重なりあっている。すなわち、揺れによる全壊が多かった地域では、火災による焼失もまた多いのである。約56万棟を壊し尽くし、約39万棟を焼き尽くす。上町断層地震はまさに恐るべき直下地震である。
(注)掲載した図および表は、特に明記のない限り、中央防災会議が公表した資料である。図6は国土地理院が発行する「数値地図50メートルメッシュ」の標高データを使って筆者が作成した。
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