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震度7の建築経済学

第28回
荒川氾濫、新橋・銀座・丸の内が浸水する

建築&住宅ジャーナリスト 細野 透氏
2007年10月31日

 江戸時代の東京は「水の都」と呼ばれ、下町は川や運河に囲まれていた。したがって、もともと洪水には弱い。東京都が公表した「洪水ハザードマップ」によると、200年に1回程度起こる大雨(3日間の降水量が548ミリ)が降って荒川が氾濫すると、東京都心の新橋、銀座、丸の内でさえ浸水することが判明している。

東京低地の地形図

 「東京低地の地形図」を見てほしい。西から隅田川、荒川、中川、江戸川が流れる「川の手」低地に、荒川区、足立区、葛飾区、墨田区、江戸川区、江東区などがある。

 地図の中央にある紫色の地域は標高が0メートル以下。つまりは、海面より低いゼロメートル地帯である。1メートル以下(薄い紫色)、3メートル以下(薄い青色)、5メートル以下(白色)の地域は、台東区、中央区、千代田区、港区にも広がっている。このような地域はすべて洪水に弱い。

東京低地の西-東断面図

 「東京低地の西-東断面図」を見ると、土地の低さが一目瞭然だ。西端の武蔵野台地、東端の下総台地だけが標高が20メートルレベルで、あとはほとんどが3メートル以下。5メートルを超えるのは川の堤防だけだ。堤防が決壊すると、東京低地はずぶずぶと浸水してしまうに違いない。

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