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震度7の建築経済学

第16回
都心のジェットコースター?
首都高速はスリル満点の欠陥道路

建築&住宅ジャーナリスト 細野 透氏
2007年5月16日

 エキスポランドで起こったジェットコースター脱線事故の原因は、車軸の金属疲労だと報道されている。運営会社の過失により命を落とした、わずか19歳の被害者が気の毒でしようがない。

 わたしは高所恐怖症なのでジェットコースターに乗った経験がない。今まで主に心配していたのは、頂上の少し手前あたりで地震に遭って列車が止まったら、どうやって地上に降りるのかということだった。

 首都高速でも似たような思いをする場所がある。いろいろな路線が交差して、高架に高架が重なった最上部が特に怖い。高架の高さが10メートル程度として、高架が4層になった「4階建て高架」の最上部は40メートル。おおよそ11階建ての建物の屋上に匹敵する高さだ。

 首都高速道路のWebページには「地震の時の4大原則」が掲載されている。

  (1)原則、左側に寄ってエンジンを止める
  (2)地震情報や交通情報で状況を把握する
  (3)自分の判断でみだりに走行しない
  (4)警察や首都高速から指示があった場合は、それに従う

 また「避難する場合の鉄則4箇条」もある。

  (1)窓ガラスをしっかり閉める
  (2)キーをつけたままにしておく
  (3)貴重品を車内に残さない
  (4)ドアをロックしない。連絡先が分かるようにする

 「いざ」というとき、こういった原則や鉄則に冷静に応じられるかどうかは分からないが、ともかく車を出なければならない。そして、地上に降りるときには非常口を使う。非常口は原則として1キロごと(トンネルでは400メートルごと)にある。

 4階建て高架だとすると、まず最上部から3階上部に降りて、次に2階上部に降り、1階上部に降りて、最後に地上に降りることになる。4カ所の非常口は壊れないで通じているのだろうか。それとも、運よく最上部から地上まで直通する非常口に巡り会えるだろうか。頭の中でシミュレーションしてみるが、無事に降りられるという確信を抱くことができない。

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