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震度7の建築経済学

第3回
「耐震格差」が広がるプレハブとマンション
~姉歯事件の反省は生きたのか~

建築&住宅ジャーナリスト 細野 透氏
2006年11月22日

 2005年11月17日。国土交通省は姉歯秀次氏の耐震偽装事件を公表した。それから、まもなく1年になる。住宅業界は事件から教訓を得て、「地震に強い住宅」を実現させるために「しゃかりき」になっているのだろうか。しゃかりきとは、夢中になって取り組むこと。

 意外なことに、マンションデベロッパーからは「しゃかりき感」が余り伝わってこない。ごく少数、耐震等級2を標準仕様にしているデベロッパーもあるが、大多数は最低レベルの耐震等級1どまりだ。

 これに対して、「しゃかりき感」にあふれているのが住宅メーカーだ。大手メーカーの間では、今や「耐震等級2・等級3は当たり前」で、「耐震等級1だと遅れている」と受けとめるぐらいの高いレベルに達している。大手だけではなく、中堅メーカーの間でも、耐震等級2・等級3に向けてがんばっている会社が少なくない。

 耐震等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定めた、「住宅性能表示制度」の中に用意されたメニュー。

 耐震等級1:建築基準法と同レベルの強度
 耐震等級2:建築基準法の1.25倍の強度
 耐震等級3:建築基準法の1.5倍の強度

 要するに、耐震等級1は法律で定める最低限のレベルで、等級2、等級3とレベルが上がるにつれて、耐震強度にゆとりが生じることになる。等級3が最高レベルだ。

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