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“江戸っ子”リスクマネジャーの「車座清談」

第48回
“あいさつ下手”日本人がみすみす見逃している豊かさ
~出稽古の意義と必要性(5)~

コンサルタント 牛場 靖彦氏
2006年6月6日

知り合いを作れば旅も楽しくなる

 このコラムの第44回目から、私は出稽古の必要性を唱えてきた。そして、その出稽古の旅で知り合った外国人を紹介してきたが、今回と次回は日本人との出会いと、その後の付き合いについて話したいと思う。

 1990年の4月にRIMS(リムズ)の年次大会が米国のボストンで開かれた。「RIMS」とは、米国とカナダのリスクマネジャーたち約1万人がメンバーになっている世界最大のリスクマネジメント(RM)の団体だ。

 1982年に開かれたワシントンD.C.での大会以降、私は毎年この大会に出席しており、ボストンの大会もニューヨーク経由で向かうことになった。

 旅というのは道中1人で静かに過ごすのも悪くはない。けれども「旅は道づれ、世は情け」で誰かと知り合いになって、自然と会話が弾めば、旅はより楽しく愉快なものとなると私は思っている。だから私は昔から旅ではタイミングを図って、他人に声をかけることにしている。

 さて、ボストン大会に向かうニューヨーク行きの飛行機内、私の隣りの席には品のよい、落ち着いた雰囲気の初老の紳士が座っていた。

「失礼ですが、ニューヨークにはたびたびお出かけになるのですか」。

 私はこの男性にこう話しかけた。

 この一言がきっかけとなり、彼と私は自己紹介をし合い、楽しい会話をすることができた。

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