社員の自主性に期待してはいけない
そこで、さらに仕組みを改めました。「一度でも飲み会をさぼった上司は即座に手当を返納すること。ただし税金分をプラスして」としたのです。実は飲みニケーション手当の2万5000円は、手取り額が2万5000円増えるように会計処理をしている。このため、会社は税金を含めると、2万5000円+α の金額を払っている。飲みニケーションを怠った上司は、この+α の金額を含め、戻さなくてはならない。これでさぼる上司は一人もいなくなりました。当然でしょう、そうしなければ自分の給料が減るのですから。文字通り「現金なもの」です。
また課長職以上の社員の名前を廊下に張り出し、飲み会を開催した上司はその報告書を名前の上に張らせるようにもしました。これできちんと飲み会をした上司、していない上司が誰の目にも一目瞭然になる。すると、部下とのコミュニケーションを面倒臭がる社員も「これはまずい」と気づく。そう気づけば、嫌でもやるようになる。
人間は、面倒なことはしたがらない動物です。だから、こと中小企業の社長は社員の自主性に期待してはいけない。「自発的」とは、「必ずせざるを得ない」仕組みがあり、そして社員は嫌々ながらもやるということに他ならないのです。
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