第53回
「さん付け」で社員の意識が変わった
株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2007年5月8日
我が社の文化の一つは、社員同士が「さん付け」で呼び合うことです。これは入社年度や職責を問いません。わたしは新卒社員やアルバイト・パート社員に対しても「小楠さん」「岡田さん」と呼んでいますし、彼らはわたしを「小山社長」ではなく「小山さん」と呼んでいます。
10年ほど前までは「小山社長」と肩書きで呼ぶか、あるいは呼び捨てです。社員の意識革命をしたいと、強引に「全員『さん付け』で呼ぶように」と指示し、現在に至っています。なぜ「さん付け」で呼び合うようになったか。それはわたしがGE(ゼネラル・エレクトリック)のワークフローセミナーに参加したことに始まります。
GEの関連会社のメイントレーナーにHさんという人がいました。彼は周囲から「さん付け」で呼ばれていたので、わたしは失礼な話ですが一般社員と思っていた。ところが最終日に名刺交換をするとHさんは大変な職責で、同社ではナンバースリーの地位にあるということでした。
ご存知の通り、GEは世界最大のコングロマリット(複合企業)です。その関連会社のナンバースリーが「さん付け」。このギャップにわたしは大変興味をひかれました。ちょうどそのころ、わたしは社員の意識革命をしたいと考えていました。革命には道具が必要です。わたしは意識革命の道具を何にするかが思い当たらず、ずっと悩んでいたのです。
そこに降ってわいたような「さん付け」。これを実行することで社員の意識革命を起こそう、と天啓が閃いたのです。
この連載のバックナンバー
- 我が社には1脚8000万円の椅子がある (2009/05/07)
- あなたの行動なくして状況の改善もあり得ない (2009/04/28)
- 社員から不平が出ないルールを定めるコツ (2009/04/21)
- 新卒社員に贈る「失敗のすすめ」 (2009/04/14)
- 「それは先入観ではないか」と考えてみることの大切さ (2009/04/07)

