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こころ豊かで安全な経営とは何か

第41回
銀行の手の内を明かす拙著に、銀行員が取った行動は…

株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2007年2月15日

 先月(2007年1月)に上梓した拙著『「決定」で儲かる会社をつくりなさい』(河出書房新社)は、おかげさまでご好評をいただいています。発売から1カ月足らずで既に5刷、4万部を突破しました。これまでわたしは20冊ほど本を書き、いずれもよく売れましたが(田舎の落ちこぼれ企業の社長が書いた本としては、という但し書きは付きますが)、本書の出足はかつてないほどのハイペースです。

 本の売れ行きに比例して、お問い合わせや感想などもたくさんいただきました。いったい本書の何が良かったのだろう、と思って聞いてみると、多くの人が「特に銀行との折衝が参考になった」とおっしゃいます。本書には、金融機関との付き合い方を記したノウハウが約40ページにもわたって詳細に記されているのです。

 心ある社長だったら、金融機関と良好な関係を築き、より有利な条件で融資を引き出すことの重要性は、みな心得ている。しかし規模や知名度で劣る中小企業にとっては、そもそも金融機関の信用を得ること自体が難しいというジレンマがある。かく言う我が社も、昔はそうでした。融資を依頼しても断られる。そもそも話すら聞いてもらえない…。それでも試行錯誤を繰り返して、ようやく株式会社武蔵野は、多くの金融機関で無担保・無保証人の長期低金利で借入ができるようになった。その過程を経て得られたノウハウは、唯一無二のものだろうとは思います。

 わたしは、もう一つ興味を持っていたことがありました。「本職の銀行員がこの本を読んだら、どういう感想を持つのだろうか」です。なにしろ本書に書かれている対銀行折衝ノウハウは、「銀行の嫌がることをすれば金利は下がる」だの「複数の金融機関を競合させろ」だの「銀行の弱みにつけ込んで本音を聞き出せ」だのと、良くいえば実践的な、有体に言えばえげつない内容なのです。「こんなにも手の内を明かされては困る」と苦々しく思われたりもするのではないか、と。

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