第154回
あなたの行動なくして状況の改善もあり得ない
株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2009年4月28日
7%の金利を打たれた地方銀行・A行の危機的状況
景気の悪化や経営環境の変化は、中小企業の業績を直撃しています。日本経済から明るいニュースが消えて久しい昨今ですが、それでも売り上げを伸ばし利益を挙げ続ける中小企業は少なからず存在している。円高がどう、消費者マインドがこう、といったことが中小企業に何の影響もない訳でもないが、そんなことよりはむしろ社内の風通しがいいとか、社員の士気が高いとかいった内的要因のほうがよほど業績には影響する。
ところが最近になって、そんなわたしでも深刻に考え込んでしまうニュースを小耳に挟みました。マスコミではあまり報じられてはいないが、それはとある地方銀行のA行の話です。ご他聞に漏れずA行も業績が芳しくなく、この3月末の決算では大幅赤字を余儀なくされました。A行首脳はやむなく、同じ地銀であるB行に100億円の融資を依頼しました。
もちろん、それ自体は別に珍しくはない。銀行同士が資金を融通しあうのは昔からよくあることです。問題は金利です。B行はA行に100億円の融資をするにあたり、金利をどれくらいに設定したか、皆さんには想像がつくでしょうか。「2~3%くらいじゃないか?」。はい、そう考えるのが普通ですよね。銀行が企業に貸し付ける事業ローンがだいたいそれくらいの金利ですから。
ところがこのケースでは、金利は実に7%でした。これは、はっきりいって異常な事態です。というのも銀行同士で融資をしあう場合の金利は、通常1%以下になるケースが大半だからです。ご承知の通り、金利の高さと企業経営の健全さは反比例します。経営が順調であればあるほど、金利は安くなる。貸し倒れのリスクが低くなるからです。逆にいえばA行が7%もの金利をつけられてしまったとは、それだけA行が危機的状況にあることを意味します。
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