第139回
異動する上司に贈る「花でもネクタイでもないもの」
株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2009年1月13日
どんな会社でも、退職する社員は常に一定数存在します。辞める理由は人それぞれですが、会社が成長期にあるときに辞めていく社員は、多くの場合は仕事ができない人です。会社の成長にあわせてどんどん優秀な人が入ってくる。仕事の内容も、やり方も変わる。仕事ができない人は、この変化についていけず居心地の悪い思いをする。だから辞める。
一方、会社が停滞期に入ると仕事ができる人から辞めます。優秀な人は組織が今後どうなるかを見通せるし、また自分の能力や市場価値なども客観的に認識できる。辞めたほうが自分の人生にプラスになると判断できるから辞める。こなた駄目な社員は判断ができない。自分に自信が持てない。だから居座り続けます。「やる気」というより「いる気」です。
優秀な人・駄目な人いずれにしても、「辞める」のをとどめることはできません。しかし「辞めるのでも優秀な人には残ってもらいたい」と思うのは人情でしょう。そのためには(前述したように)会社が伸びていて社内に活気があることが不可欠になる。優秀な人を残すのも去らすのも社長の才覚次第です。会社を良くするのは他ならぬ社長の力量です。
さて、わたしは常々「中小企業の業績は、外的要因より内的要因に大きく左右される」と述べています。景気が悪化しているから、経営環境が激変したからといったことは、実は業績を落とす原因にはならない(まったく関係がない、とまでは申しませんが)。経営サポート会員の10%はこの厳しい環境の中で、現業で過去最高益を出しています。それは、社内のコミュニケーションが円滑になっているからです。
我が社が業務の主軸を置くダストコントロール業界は、「ご多分に漏れず」に不景気の真っただ中です。業界全体の平均では昨年比約5%の売り上げ減。しかし、そんな「外的要因」にもめげず我が社は逆に3%の伸びです。これは言うまでもなく、我が社の「内的要因」に由来しています。
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