第13回
借金をしない経営は危ない
株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2006年7月28日
業種によっては借金が経営の安全につながる
一般に、借金はしない方がいいものとされています。無借金経営を続けている社長は優秀な経営者として尊敬を集めます。しかしこれは間違いです。借金は、できるものならしておいたほうがいいのです。現実問題として、世に中小企業は何百万社とありますが、そのうち借金をせずに済んでいるところはほんの一握りです。
もちろん、怪しげな消費者金融から借りるのは論外です。しかし銀行や信金信組などきちんとしたところからの借金はむしろ積極的にすべきです。それが経営の安全につながります。返せないほど借りてしまったらどうするんだ? 大丈夫、銀行はプロです。あなたが提出する資金計画を「回収の見込みなし」と判断すれば決して融資はしませんから安心してください。
「無借金経営を続けているのなら優良企業だろう。銀行は喜んで貸すのではないか」。そう思われる人もいるでしょう。それは違います。日ごろ「借りて」いないと銀行は決して貸しません。いつも現金取引をしていた企業が、いきなり手形取引を持ちかけてきたらどうでしょう。普通の社長だったら「えっ?」と思います。危ないんじゃないのか。今後は取引はやめておこう。そう考えるのが当たり前です。
それと同じです。これまで一度も融資を申し込んでこなかった企業が、いきなり「貸してください」といってきたら銀行だって警戒して貸しません。
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