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こころ豊かで安全な経営とは何か

第121回
“優秀な社員”と“もっと優秀な社員”

株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2008年9月2日

 当連載の116回『我が社の経営サポート、二つの自慢』で、わたしは「仮に社長が間違った方針を打ち出しても、社員は即座に実行せよ」という内容の記述をしました。

 間違った方針を実行したら、それは必ず売上の減少や赤字の増大など具体的な数字になって表れる。そうすれば社長も自らの誤りに気づいて方針を修正することができる。誤りに気づくのは早ければ早いほどいい。だから「間違っている」と思っても即座に実行する社員は優秀なのだ ―― と。

 自慢にはなりませんが、わたしは今でも年中間違えています。そしてその都度冷や汗をかいている。「今日中に入金がないと給料が支払えない」といった事態は過去何度も迎えているし、「これは」と見込んで採用した人材に不正を働かれたこともある。また、給与制度をそれとは気づかずに「改悪」してしまい、億単位の損害を計上したこともある。わたしはかれこれ30年以上も社長をやっていますが、こと「間違い」に関してはほとんど進歩していません。いやはや、よくもつぶれなかったものです。

 とはいえ、神ならぬ身には間違いは避けられません。そうであれば、たとえ間違っても速やかに間違いに気づき、そして修正できる仕組みをつくることが大切です。我が社の場合、「社長の方針」を社員は即座に実行します。方針が間違っていようがいまいが、そんなことはどうでもいいのです。方針の正誤を判断するのは社長でも、まして社員でもない。あくまでも市場のお客様です。

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