第119回
「辞めない人」の見極め方
株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2008年8月19日
我が社はこの3年間で、新卒・中途採用併せて40人近くの社員を採用しました。そのうち現在まで、辞めたのは新卒採用者が1人、中途採用者が同じく1人。つまり、「わずか」2人しか辞めていない。過去の当連載でも何度かお話ししてきたことですが、新卒・中途入社社員の定着率が非常に高いことは我が社の自慢の一つです。
「自慢」と書きましたが、実は我が社の社員が辞めない理由は簡単です。そもそも採用の時点で「辞めない人」を見極めているからです。わたしの価値観を共有し、すみやかに我が社の文化になじめると見込んだ人を優先して採っている。だから辞めない。本当に単純な理屈です。本人の能力? そんなものは二の次、三の次でいいです。入社してからじっくり育てれば問題ない。
今は大手企業も積極的に新卒採用を拡大していますから、我々中小企業はなかなか優秀な人材が採れなくなってきている。そうなるとどうしても中小企業の側も、採用の目的が変質してしまいがちになります。すなわち「とにかく人材を確保すること」が目的になってしまう。
これはやはり本末転倒と言わざるを得ません。人材を採用する真の目的は、単に人員を増やすことにあるのではない。組織を活性化し、戦力を増強し、ひいては倒産しない強い会社をつくるところにある。
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