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こころ豊かで安全な経営とは何か

第109回
パートは会社を良くする情報を持っている

株式会社武蔵野 社長 小山 昇氏
2008年6月10日

 わたしは『グループ懇親会』を毎月数回、催しています。これは我が社の管理職を七つのグループに分けて、順にコミュニケーションの場を持つというもの。早い話がいつもの飲み会です。管理職対象の飲み会ではありますが、若干名の一般社員やアルバイト・パートタイマーもしばしば参加します。

 先のグループ懇親会では、2人の女性パートタイマーが参加しました。雑談の中で1人がこんなことを言いました。「いま、パートタイマー同士でダブルキャスト化に取り組んでいます」。つまり、彼女はこう言っているわけです。「他のパートタイマーが突然辞めても困らないような体制を整えます」と。

 「ダブルキャスト化」は、我が社のキーワードの一つです。そのために我が社では頻繁かつ大胆な人事異動を断行したり(昨日の営業課長が今日の経理課長になるケースも珍しくありません)、業務を高度に仕組み化したり、それこそコストをいとわず人材教育をしたりして、業務が特定の個人に依存する事態は徹底して避けている。

 我が社がそうする理由は言うまでもありません。依存度が高くなるほど経営は危ういものになるからです。少数の優秀な営業担当者が売り上げの大部分を占めるという会社は、決して珍しいものではありません。しかし、それはきわめて危険な状態であることをすべからく社長は認識すべきです。その優秀な営業担当者は、辞めるのと一緒に優良なお客様まで連れて行きますから。

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