毎朝の清掃が社員の心を一つにする
話を戻しましょう。
こと中小企業の社員にとって一番求められる資質とは、社長の方針や価値観を共有して素直に実行することです。そのためには当然、社員全員の心が一つにそろっている必要があります。ただ「心をそろえる」と口で言うのは簡単でも、実行するとなると難しい。これはわたしも長らく試行錯誤していたのですが、ようやく「全員に同じことをやらせる」のが最善だと気づきました。
だから「毎朝」の掃除なのです。毎朝やるからこそ、心も移ろわないで一体を維持できる。掃除で汚れた手を洗い流すとき、心の汚れも一緒に落ちる。だから社長たるわたしの方針を共有して実行できる。そう考えています。また全員が一丸となって掃除に精を出すことで、社員同士のコミュニケーションも円滑になる。これは、特に人材力に負うところの大きいサービス業にとってはきわめて重要な要素です。
わたしは、朝の清掃中には社員同士の会話を奨励しています。「手さえ止めなければいい。どんどん無駄話をしなさい」と。業務時間に清掃をさせている会社も珍しいでしょうが、おしゃべりにまで給料を払っている会社はもっと珍しいはずです。「ワンダーランド武蔵野」といわれるゆえんです。
様々な経営ノウハウの原点にあるのが毎朝の清掃活動なのです。わたしはこれを「環境整備」と名付け、きわめて重要な企業戦略として位置づけています。今後のコラムでは環境整備について少しずつご紹介していきます。
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