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「産業突然死」の時代の人生論

元本と流動性を重視しすぎる日本人

 何しろ日本人は、金融商品への安全性志向が高いのだ。銀行に預けているのは安全性を重視しているからだ。だからお金を預けるときは「絶対に元本は大丈夫ですか?」と聞く。資産に余裕があるなら3割くらいはリスクのあるものを買ってはどうかと思うのだが、元本を保証されていないのが嫌なのだ。それで1%以下の金利のところに預けている。

 また一昨年株式市場が40%くらい上昇し投資信託などのパーフォーマンスがよくなった。しかしこの一年は余りよくない。にもかかわらず今ごろになって投資信託への資金の流入が急増しているのである。住宅なども90年代前半に一番高い値段のころに買って損をした人が今働き盛りの40代半ばの人に多い。投信などを余裕資金で買っている人はこの一年の成績がまさに定期預金並であったことをどう思っているのだろうか?

 ペイオフ解禁で1000万円以上の預金が保護されなくなってから、安全性を重視する傾向も多少は減ったものの、しょせんは「多少」だ。やはり選択基準では安全性が一番に上がる。収益性は選択基準としてはずっと下だ。ちなみに「いつでも解約できる」という流動性も重視されている。実際には死ぬまで預けたまま、という人が圧倒的に多いのに、流動性を重視しているというのもおかしな話に思えるのだが。

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