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「産業突然死」の時代の人生論

まずは正論を吐ける経営者を外から呼び込め

 わたしが株主だと仮定して、どうやったら NEC の価値を高められるかを考えてみる。

 わたしなら、まず海外の経営者をあてがう。日本人の経営者は、株価を上げるために仕事をするのが上手ではない。それにお役所がらみのいろいろな事情があるので、「あれはできない、これもできない」と思考ががんじがらめになっている。だから、日本の事情やしがらみを知らない人を呼び込むのだ。例えば日産自動車のゴーン社長、野球のヒルマン監督(北海道日本ハムファイターズ)のような、縁もゆかりもない人がいいだろう。理想を言えば通信業界の人がベストだ。この業界は世界に優秀な経営者が比較的豊富にいる分野である。

 そして彼らに正論をバンバン言ってもらう。そうしてしがらみを打開してもらうのである。それが一つのやり方だ。その間に、ファンドは株式を買い進める。だいたい 10 %までは買ってもいいだろう。

 次の戦略は、海外のメジャーな会社と組ませることだ。NEC は特に携帯電話でいい技術を持っている。しかしマーケティングはさっぱりである。ならば(中国に強い)モトローラや(三洋電機とくっつくのをやめた)ノキアあたりがいいだろう。エリクソンは既にソニーがいるので、NEC と組むことは考えられない。

 パソコンであればHPがいい。デルは通販、つまりダイレクト販売専業なので、NEC とは土壌が異なっていて難しい。昔は NEC も世界的にメジャーなパソコンメーカーであるパッカードベルを買収したりもしていたのだが、今では売却してしまった。

 こうやって可能な事業は海外のメーカーと組ませて、残った事業、つまり日本独自の事業では官公庁の仕事だけを請け負う。まさに社名のとおり、日本エレクトリック・カンパニーというわけだ。ここまでやれば、株価も上がることは間違いない。そこで、ファンドは売り抜ければいい。

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