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「産業突然死」の時代の人生論

市場の情報操作に弱くなっているNEC

 こうなると株主も NEC に対して期待するのは難しい。わたしが株主でも困ってしまう。では、わたしが筆頭株主、あるいはファンドだったらどうするか。NEC に対してどういう要望を出すだろうか。それを考えてみよう。

 一つの会社の株式を 10 %以上持っていると、その会社の解散を要求する権利を持つ。3分の1を持っていると株主総会で特別決議の拒否ができる。2分の1を持っていると、役員を送り込んで経営権をとって取締役を選任できる。

 NEC は簿価よりも時価総額が低いと先ほど述べた。こういう会社は外から撹乱(かくらん)されやすい。例えば、会社の悪いニュースをたくさん流すのである。そうすればさらに株価が下がる。俗にいう「ショートさせる」というやり方だ。タイミングを見て売り浴びせるのだ。

 すると、かつての三菱自動車のように株価がどんどん落ちる。NEC のように競争の激しいところで勝っていない会社は、悪いうわさを流して売り浴びせられると弱いのだ。そうやって株価を一度下げさせて、あとでゆっくり買い増ししていく。もっとも NEC に対して、そういうことをやるだけの価値があるのかどうかも気になるところではあるが。

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