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「産業突然死」の時代の人生論

第59回
株主から見た NEC の立て直し方

経営コンサルタント 大前 研一氏
2006年12月20日

 会社とは、必ずしも経営者ばかりのものではない。当然、株主も経営に対して口をはさむ権利を持っている。そこで今回は趣向を変えて、株主(特に筆頭株主やファンドのように株券を多く所有している立場)から、どのように会社を見ればいいのかを検討してみたい。今回、例に挙げる会社は NEC である。

 なぜ NEC か。それは同社が典型的な日本的企業の一つだからだ。知名度は高く、技術も、体力もある。売り上げも多い。にもかかわらず損益は分岐点ぎりぎりのところをうろうろしている。これは意思決定のスピードが遅いとか、事業構造にムリ・ムダ・ムラが多いとかいった内的な要因によるところが大きいと考えられるが、まさにその点において「日本的」なのだ。

 下の図を見てほしい。日本を代表する大手電機メーカーの業績比較である。

 三菱や東芝、富士通は近年、業績を伸ばしている。それに対して、売り上げが10兆円に届くかという大企業の日立は、売り上げが伸びてはいるものの、損益を見ると大きく落ちている。NEC も日立と同じパターンだ。このように、日本の総合電機メーカーの未来は、二つの道に分かれてきている。そして間違った方向に進みつつあるのが NEC というわけだ。

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