日本の対中輸出の伸びは大きく鈍化
中国と日本に目を向けてみよう。
米国の景気後退の影響を受けて、中国の輸出の伸びは2008年11月に7年5カ月ぶりにマイナスとなった。「十年一昔」というくらいだから、これはもう本当に久しぶりのことだ。景気も2003年のSARS(新型肺炎)のころと同じくらいに悪くなってきている。
日本ではどうか。2008年度(2009年3月期)の見通しによれば、経常利益はほぼ全業界で減益だ。下の図を見てほしい。商社が若干増益であるが、これは商社が単に鈍いだけである。彼らはいま、急速に物流が減ってきて、鉱物や運輸などが減ってきているというのを織り込んでいない。だから今年中には相当な減益になると発表せざるを得なくなるだろうと思う。となると全業種が減益になるというわけで、これは非常に珍しい状況だ。
日本は輸出によって経済を駆動している国である。ところが、その要たる対中輸出がここにきてやはり大きく減っている。下の折れ線グラフを見てほしい。
対中輸出額そのものはまずまず右肩上りといっていいが、伸び率は2008年末の時点でほぼ0%。前年には50%を超えた月もあることを考えると、まさに自由落下というにふさわしい落ち込みぶりである。対米輸出については2006年ごろからほぼ一貫して減少傾向であるが、これは「日本から部品を中国に輸出 → 中国で加工・組み立て → 米国に輸出」というパターンが増えてきているからだ。
また日本では、特に2008年9月以降の鉱工業生産の落ち込みが激しい。鉱工業生産指数が急激に落ちてきて、メーカーでは在庫が積み上がっている状態だ。
その他、落ち込みの大きい業種でいうと、特に電子部品デバイスが顕著である。東芝などは「半導体にかける」として選択と集中を進めてきたが、「運が悪かった」と言うべきであろう。
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