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「産業突然死」の時代の人生論

今後必要な三つの対策

 先述のとおり、G8やG20ら各国首脳が、本質的にはなにも対策を検討していない怠慢状態である現在、今後もこの金融危機は収束することなく拡散していく可能性が高い。悲劇を繰り返さないためにはどのような対策が必要か。それは次の三つだ。

1.「流動性機構」の設置

 金融危機への対策の第一段階は流動性の確保であることは前にも述べた(例えば「緊急提言:ポールソン案は額不足、手順も誤り」)。この流動性を確保する機構が必要だ。世界中から1000兆円程度プールしておき、各国の金融機関は、自らグッドバンク部門とバッドバンク部門を分け、つぶれるものとつぶれないものを峻別したうえで、この流動性機構の資金を元に再生を図る。国家による救済はあってはならない。それは納税者の金だからだ。

2.「通貨防衛機構」の設置

 金融危機においてIMFはまともに機能していない。欧州中央銀行はそもそも通貨防衛の機能を装備していないし、準備金やノウハウが欠落している。どこかの通貨が、例えばヘッジファンドなどに狙われた場合、その防衛はその通貨を扱う国の当局が行うのではなく、こうした国際的な防衛機構が行うものとする。

 方法は簡単である。ヘッジファンドがどこかの通貨を空売りする場合、そのための資金は銀行から調達しなければならない。そこで銀行に次のように言えばよい。「(手持ち資金の何倍といった)マルチプルを使って攻めてくるヘッジファンドに融資したら、その銀行は、危機に陥っても国家は絶対に救済しない」と。これを国際的な合意にもっていけばいい。銀行は「国からにらまれたら終わりだ」と思っているから、銀行からの融資は一発で止まる。また、中国や日本など外貨準備に余裕がある国が、ヘッジファンドに狙われた通貨に対して防衛を手伝うというのもいいだろう。

3.国際的に流通する金融商品の「品質保証機構」の設置

 前段で述べたとおりである。認証を受けたものしか売買してはいけないとする。

 以上、この三つで終わりだ。この三つを行えば、今回の金融危機は収まり、その後は次第に安定するだろう。また、これらのことができれば、世界はお金が余っているので、再び国際的に金融商品も流通するだろう。要は国別にバラバラにやるのではなく、資金とノウハウを国際的にプールして会員各国を守る、ということである。

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