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「産業突然死」の時代の人生論

第153回
韓国の通貨危機、再び忍び寄る

経営コンサルタント 大前 研一氏
2008年11月5日

 米国発の金融危機が全世界を巻き込んでいる。米国から遠く離れたアジアとて例外ではなく、特に韓国の打撃が大きい。それは韓国通貨ウォンの激しい値動きに顕著に表れている。なにしろ最近のソウル外為市場では、ウォン相場が急落して「前日比10%」「アジア通貨危機以降最大の下落幅」というような状況にあるのだ。

米ドルに対するウォンの推移(ウォン、日)

 実際に米ドルに対するウォンの推移をグラフにしてみると、その急落ぶりに驚かされる。近年、強さを増してきて、去年(2007年)は1ドルあたり950ウォンを下回るまでになっていたウォンなのだが、7月以降のグラフの傾きはすさまじいばかりだ(というより、ほぼ垂直である)。10月28日には1450ウォンを超えてしまった。

 米ドルに対してもこれだけ弱くなっているウォンだが、実は日本円に対してはさらに弱くなっているのだ。わたしは先週の火曜日(10月28日)に韓国に行ったが、当日は円高もあり1万円で15万ウォンという(韓国に200回以上行った経験のあるわたしでも)見たことがないくらいのレートになっていた。今年の初めくらいまでのウォンが強かった時期は韓国でも物価が高くなって、日本から旅行に行くと「ものの値段が高いなあ」と感じたものだが、いまなら何となく「ちょっと安いかな」と思われるだろう。

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