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「産業突然死」の時代の人生論

グルジア紛争はマケイン氏を大統領にするため?

 グルジア紛争でもう一つ見逃してはいけないのが、グルジアのサーカシビリ大統領の政策アドバイザーであるランディ・シェーナメン氏の存在である。ネオコンに分類される彼は、こともあろうに米国の次期大統領選挙に出馬する共和党のマケイン氏の政策アドバイザーもやっているのだ。

 ご存じのとおり、次期大統領選に出馬するのは共和党のマケイン氏と民主党のオバマ氏だ。現在のところオバマ氏が優勢、マケイン氏が劣勢と見られている。しかし、マケイン氏の強みは、ずばり戦争だ。米国が戦争をすればマケイン氏が選挙に勝つ確率が高くなる。「戦争だったらオバマの出番ではない。マケインだ」というわけだ(実際、グルジア紛争の際の世論調査では、マケイン氏の支持率がオバマ氏を一瞬抜いたという結果も出た)。

 察するに、マケイン氏の政策アドバイザーは、グルジアのサーカシビリ大統領をけしかけて戦争に持っていこうと画策したのだろう。一人の人間が米国とグルジアの間を動き回り、グルジア紛争を起こした。マケイン氏を選挙に勝たせるためという目的だけで戦争を仕掛けたのだとすれば、これは由々しき問題だ。断じて許される行為ではない。それに、マケイン氏の政策アドバイザーがグルジア政府の顧問あるいはロビイストとして膨大な報酬(一説には1億ドル)を得ていたということ自体、あまりクリーンな印象を受けない。

 しかもそういう背後関係は、すべてロシアに握られていたわけだ。プーチン首相は、CNNのテレビでのインタービューで「一人の候補者を勝たせたいという奴がけしかけた、馬鹿げた紛争だ」と皮肉っていた。結局は、全部がバレバレだったのだ。

 「滑稽」と言えば紛争の被害者には申し訳ない言い方になってしまうが、グルジア紛争自体がそもそも政争の道具であり、壮大な茶番劇に過ぎなかったのではないか。そんなものに右往左往したサーカシビリ大統領、武器供与で支援したユーシェンコ大統領などの行ったことは非常に滑稽で、「新しい冷戦勃発か?」と世界が真面目に身構える問題ではなかったように思われる。ネオコンの仕掛けた「バナナ共和国(※)のドタバタ騒動」に過ぎなかったのではないか、というのがわたしの今の見解である。

※ 「外資への依存度が高い政情不安な小国」の意

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