金融機関を国有化して不況を乗り越えた日本
今、米国で起ころうとしていることは、過去に日本で起こったことと比較すると分かりやすい。下の図を見ていただきたい。これは日本における1990年代からの日経平均株価の推移である。
日本は1980年代に平均株価のピークを迎えた。正確に言えば1989年12月にピークを迎え、徐々に株価は下落していった。その過程でも日本政府は「異常なし」と国民にうそをついて真実の姿を隠そうとしていたわけだ。しかし、それでも住専に公的資金を注入した95年12月を契機にうそが露見していく。この住専が米国の住宅公社のようなものだ。
その後も97年には三洋証券、拓銀、山一証券が次々に破綻、98年に長銀が特別公的管理に入った。ここには政府が7兆円もの資金を入れてバランスシートをそろえた上で、最終的に米国の投資ファンドであるリップルウッドへわずか10億円で売り飛ばした。この経緯は読者もやるせない気持ちとともに記憶に残っていることだろう。長銀に続いて、2カ月後には日債銀も特別公的管理に入った。こちらもあおぞら銀行として再生する2001年まで国有化されていた。
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