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「産業突然死」の時代の人生論

いま米国に必要なのは「新しい愛国心」の定義

 一方、米国が自らのアイデンティティーを反省する動きも見える。

 タイム誌では、同じく7月7日付けの号で、「自らの愛国主義を再定義しよう」と呼びかけている。新しい愛国主義の概念が必要なのではないかというのだ。ブッシュ大統領に代表されるような現在の愛国主義は、米国そのものを称賛して、敵対するものは悪と決めつける。それでは、これからの世界の平和を守っていけないのではないか、と言っている。

 記事では、「米国の偉大さを維持するために、米国自身がしなくてはいけないことは何なのか」を問いかけている。いわく、「多少惨めなこともやらなくてはなるまい」「これからの新しい愛国心を持つ者は、偉大な米国を作るために、現状を認めて、その差を埋めるための努力をしなくてはいけないのではないか」「素直に自らを反省して、これから進むべき道を語ることのできる米国人こそ愛国的だ」。そして、「新しい愛国心の定義を作らないと、米国は収拾がつかなくなり分裂する」と指摘している。

 わたしはこの記事を、非常によい内容だと認めたい。極めて意味深な記事である。共和党の大統領候補には不利な内容だが、民主党の方も米国とは何か、米国の依って立つ信条とは何なのかをハッキリさせてもらわなくてはならない。

 こなた日本は‥‥と言うと、ブッシュのプードル犬と言われたべったり子分三人衆(ブレア、ハワード、小泉)の伝統を守りインド洋のガソリンスタンド経営で国会が空転したり、秋の国会の開催時期がいまだに米国のアジェンダで振り回されている。ブッシュの2期8年を吟味することこそ、日本が盲目のうちに行動していた戦後の総決算になる。特にアジア周辺諸国との関係については、米国べったりではなく、自分の考えをちゃんと出し、納得してもらえるのかどうかが問われている。そうなるといつもの結論になってしまうが、「自らを反省し、理想と現状の差を埋めるべく行動すべき」という新しい愛国主義の定義は、日本に対しても言えることなのだ。

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