過剰流動性によって引き起こされた成長
では、なぜ韓国の経済がこれまで成長を続けてきたのか。それの要因は、外国からどんどん入ってきたお金である。
ドル安、円安、日本での低金利で、対外債務が急増した。その結果、起こったのは過剰流動性である。そして、株価、不動産が上昇することになった。まさにハイパーインフレが起こっているのだ。表のお金が安いから、どんどん使ってしまい、株や不動産を買う。そのため、業績の悪い会社の株価まで上がってしまう。そして、貯蓄という考えが薄いために、家庭でもどんどんお金を借りて使い、家計の債務も急増した。
これはかなり危機的な状況である。わたしには、10年前の“IMF”通貨危機よりも危機的に見える。いま、韓国では、銀行部分の対外債務が、2005年以降、急激に増えている。
韓国の経済がこのような状況に陥ったのは、盧武鉉大統領の経済解放政策が実は経済放任政策に過ぎなかったことを物語っている。
韓国の貿易相手を見てみると、パススルー経済だったということがよく分かる。輸入は日本と中国、輸出は中国、そして欧米だ。簡単に言えば、日本から機械と基幹部品を輸入して、中国の工場に持ち込み、それを欧米に売る。だから、韓国経済には産業の裾野がない、という意味で底の浅さが感じられるのだ。
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