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「産業突然死」の時代の人生論

第112回
韓国・李次期大統領が取り組むべきこと

経営コンサルタント 大前 研一氏
2007年1月23日

 2007年末に韓国では大統領選があった。新たな大統領として選ばれたのは、ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)氏である。2003年から続いた盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領時代がついに終わることになる。韓国にとっては大きな変化といえるだろう。今回は、過去10年の韓国の歴史を振り返って、李次期大統領が何をするべきなのか、韓国をどう変えていくべきなのかを考察したい。

 そもそも李次期大統領とはどういう人物だったのか。

 彼はもともと政治家でなく、経済人であった。日本でも有名な現代(ヒュンダイ)グループの建設部門の社長だった人だ。しかも社長になったのは30代後半という若さだ。ここで彼は大活躍をしたのである。ちょうど世界は石油危機を迎え、中近東では大建設ブームが起こっていた。そこで彼は、まさに人馬一体になって、韓国の労働者を連れて現地に乗り込み、プラントや工場などのインフラを作った。

 その後、政治家に転身し、ソウル特別市の市長を勤め上げ、今度は大統領というわけである。いわゆる立志伝中の人といえるだろう。ちなみに、彼が生まれたのは日本の大阪である。そのため選挙に出るときには母親が日本人であるといううわさが流され、DNA鑑定までして韓国人であることを証明することになった(そんなことができるのか、という問題は取りあえず置いておいて!)。

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