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「産業突然死」の時代の人生論

海外メーカーとの提携に活路

 では、国内PCメーカーが生き残る術は、まったくないのか。

 確かに、各社ともいろいろな手を尽くしている。例えばNECは日産自動車と提携して、同社の人気小型車・マーチをブランドに冠したPCを発表した。CMに登場するマーチのしましま柄をデザインしたノートPCだ。しかし、そんなことをしても生き残ることは難しいだろう。IBMからThinkPadを購入したレノボのような劇的な成功は望めまい。いずれにせよ、いまの国内PCメーカーがすべて生き残ることはまずないとわたしは見ている。

※関連記事 「マーチPCやハローキティPCなど、NECが異業種コラボでユーザー層拡大を狙う

 では、生き残る可能性を持っている国内PCメーカーはどこか。わたしが興味を持っているのはソニーだ。ソニーは携帯電話で世界的に成功した唯一の国内メーカーだ。スウェーデンのメーカーであるエリクソンと組んで、ソニー・エリクソンのブランドでしっかりと世界市場に足場を作った。その成功をPCでも再現するのだ。つまり、海外のメーカーと提携するのである。

 提携する相手はデルがいいだろう。世界ナンバー1のHPは、既に自社の持つブランドが高い価値を持っている。その輝かしいブランドを持つHPから見れば、ソニーのブランドは必要とはされないだろう。3位のレノボにはIBMのブランドが残っている。人々はレノボ製品のなかにIBMを見ているわけだ。そこにソニーのブランドは要らない。

 4位のエイサーは、日本でのブランドもほしいには違いないだろうが、いますぐ手に入れたいというわけでもあるまい。それにエイサーは、もはやヨーロッパではトップブランドの仲間入りを果たした企業である。自分たちのことを「PCではソニーよりもブランドは上だ。こちらのほうが有名だ」と自負していてもおかしくはない。いまさら日本のメーカーと提携をするとは思えない。ちょうどピアノ市場で、ヤマハがスタインウェイを買収しなかったのと同じ理由だ。

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