竜巻で屋根が吹き飛ぶ 9月17日、宮崎県延岡市を竜巻が襲い、死者3人、家屋損壊1127棟という多大な被害をもたらした。強風で瓦などが飛ばされ、多くの外壁やガラスが破壊されたほか、屋根が下地ごと吹き飛ぶ現象も相次いだ。こうした被害は竜巻特有のものではなく、過去の台風でも頻発している。にもかかわらず、建築基準法には十分な対策は示されていない。

文/池谷 和浩
2006年12月19日

 「一瞬電気が消えて、飛行機が落ちてくるようなゴーという豪音が聞こえた」「地震とは違う揺れを感じたとたん、外から物が自分に向かって飛び込んできた」

 竜巻で住宅が壊れた住民の証言だ。気象庁が発表した竜巻の強さは、最大平均風速50~69m/秒が吹いたと推測されるF2。屋根がはぎ取られ、自動車が飛ばされるといわれるクラスだ。

 竜巻は午後2時ごろ上陸し、約5分間で市街地を直線上に通り抜けた。幅150~200m、長さ約7.5kmのエリアには凄まじい被害が発生したが、そのほかのエリアはほとんど無傷だった。

 最も多かった家屋被害は、吹き飛ばされた建材が外装材や窓ガラスに当たって、破損させるというものだ。外から飛び込んできた瓦が頭部にぶつかり、命を落とした人もいた。板ガラスはもちろん、ペアガラスや強化ガラス、標準的な窓シャッターも破損した。ガラスが割れた家の多くは、床に散った破片を片付け切れず、床材も交換せざるを得なくなった。

 既に200棟以上のガラス交換に当たったキヨナガ(延岡市)取締役の甲斐裕一さんは、「網入りガラスと厚みのある断熱仕様の雨戸は被害の規模が小さかった。顧客にはそれらとフィルム入りの防犯ガラスを薦めている」と話す。

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