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NEC液晶テクノロジー、視野角を切り替えられる液晶パネルを開発

2007年10月25日 11時3分 この記事を携帯に転送する

NEC液晶テクノロジー(本社:川崎市)は2007年10月24日、視野角を切り替えて画面表示ができるカラー液晶パネルを開発したと発表した。のぞき見されない狭視野角と、広告などを多くの人に見せられる広視野角を1台のディスプレイで使い分けできる。来年度のサンプル出荷を目指している。

バックライト側に視野角を制御する仕組みを組み込んだ業界初の液晶ディスプレイモジュール。パネルのガラス基板上にさまざまな周辺回路や機能を一体形成する独自の「Value Integrated TFT(VIT)技術」を活用。バックライトシステム側の偏光板で、光の進行方向を切り換えている。

通常は、バックライトからの光は拡散されて広視野角表示となる。これに対し、直進光のみを透過させるよう偏光板を調整すると狭視野角表示になって、正面からしか画面が見られなくなる仕組み。広視野角は140~160度、狭視野角は30度からで、設計時に設定する。従来方式に比べて狭視野角時の遮蔽性を大幅に高めたという。

同社はまず、ATM(現金自動受払機)への利用を想定している。1999年の銀行法改正で、それまで銀行内に設置場所が限られていたATMがコンビニエンスストアなどのオープンな空間に置かれるようになった。またATMの画面に広告を表示することも行われるようになり、「狭視野角によるセキュリティの保持」と「広視野角による広告効果の実現」の両立が求められているという。

ほかに、KIOSK端末や自動チェックイン機、自動発券機など、公共空間で高いセキュリティが求められる装置に応用できると期待している。(田中 武臣=Infostand)

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