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沈黙は「禁」、自己演出時代のコミュニケーション強化大作戦

2006年9月29日 14時21分

■予想できない情報流通

「沈黙は金」という言葉がありますが、現代のビジネス・コミュニケーションにおいて、「沈黙は『禁』」です。

経営者や管理職、多数のスタッフがかかわるプロジェクトを取りまとめている人には、とりわけ、声を大にしてこのことをお伝えしたいと思います。

なぜ、沈黙は「禁」なのでしょうか?

理由は、沈黙によってさまざまな問題が発生するからです。身近でイメージしやすい問題を中心に整理していきたいと思います。

まず、沈黙は誤解を与えます。しかも、その誤解が本人の知らないところで広がります。

例えば、会議で、あなたは議論の進む方向に違和感を持ちながらも、はっきりとした理由が分からず、どうするのがよいのかを提案できないためそれを口にできなかったとします。こんなとき、周りの人たちは、あなたが黙って聞いているのを見て、あなたが賛成、あるいは少なくとも「反対ではない」と認識して話が進行します。

仮にこのとき、さまざまな状況から導き出された憶測で話が結論付けられようとしていたとします。あなたは立場上、その結論が間違いだと知っているものの、何らかの理由でそのとき、それを間違いだと言えないとします。こんな場合、あなたの沈黙は「黙認」した、という理解のされ方をします。

恐ろしいのは、こうした情報は次の瞬間、瞬く間に広まっている、ということです。

最近の会議では、議論の最中でもノートPCを開けてキーを叩いている人がいますが、そうしたPCは社内の無線LANにつながっていることも多く、打ち合わせの内容がメールやインターネットメッセンジャーでほぼリアルタイムに会議室の外に流れている可能性があります。

私の個人的な例で言えば、長時間にわたる提携の可能性を検討する会議の場で、ノートPCを開き、打ち合わせ内容を受けて契約案を会議室の外にいる法務スタッフとメールでやり取りし、自分たちとして提案できる条件を刷り合わせしていた経験が何度もあります。

またこれは、なにも打ち合わせの場に限った話ではありません。メールなどを使えば、全く知らないうちに、隣の席と向かいの席の人が自分が気付かない間に情報をやり取りすることが可能ですから、あなたの沈黙から発生した誤解が、否定や肯定さえする機会なく、広く共有され、本人が気付かないうちに職場の共通理解になっている可能性さえあります。

次に、沈黙は不安を与えます。

米国大統領のスタッフは、大統領が明るく元気で仕事をしている映像が毎日必ずテレビで放映されるように知恵を絞っているそうです。大統領が黙することなく元気でいる姿を見て国民は安心する、ということを強く理解しているためです。

人は誰でも調子の良いときもあれば悪いときもあり、元気で陽気に振る舞えるときばかりではありません。けれども立場が上がれば上がるほど、いつもと比べて少し言葉が少ないだけで、「事業の調子が悪いのではないか」「何か問題が起こったのではないか」「今日は機嫌が悪そうだ」などとネガティブな憶測を呼びます。

特に経営者の与える印象は強烈で、たとえ二日酔いが原因で、頭が痛くて満足に話ができない状態だとしても、社員や取引先などの関係者は、「ひょっとするとこの会社は大きな問題を抱えているのかもしれない」などと深刻に捉える可能性があります。

■詳しくは、こちら「bp SPECIAL 企業価値を高める新メールソリューション」サイトでご覧になれます。

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