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歴史を覆す大発見! 「ユダの福音書」が明かす、イエス・キリストの最後の言葉

2006年4月7日 1時0分
ユダの福音書を含む冊子状の写本

『ユダの福音書』を含む、冊子状の写本。パピルスの劣化が進み、修復前はぼろぼろの状態だった(写真:Florence Darbre)

米国ナショナル ジオグラフィック協会は、エジプトの砂漠で見つかった約1700年前のパピルス文書を修復・翻訳したところ、この文書はキリスト教の黎明期に教会から異端とされた幻の書『ユダの福音書』の、現存する唯一の写本であることが判明したと発表した。修復した写本の一部は4月6日、米国ワシントンD.C.のナショナル ジオグラフィック協会本部で世界初公開された。

このパピルス文書では、2000年にわたって裏切り者とされてきた、イエス・キリストの弟子「イスカリオテのユダ」が、実はキリスト教の真の教えを正しく理解した一番弟子として描かれている。

「イスカリオテのユダ」は、イエスに選ばれた弟子の一人でありながら、銀貨30枚と引き換えにイエスを裏切り、接吻を合図にイエスを敵の手に引き渡したとされ、その名は今も「裏切り者」の代名詞となっている。しかし、今回の『ユダの福音書』に描かれたユダ像は、従来とはまるで違ったものだった。

写本の最終ページ

写本の最終ページ。最後の行に『ユダの福音書』の文字が読み取れる(写真:Kenneth Garrett ©2006 National Geographic Society)

この『ユダの福音書』は、かつてエジプトで使われたコプト語で記されていて、放射性炭素年代測定法やインクの成分分析などの鑑定によると、作られた年代は3~4世紀。その冒頭は「イスカリオテのユダとの対話でイエスが語った秘密の啓示」と記されている。

ナショナル ジオグラフィック協会は、ぼろぼろの状態で見つかったこのパピルス文書の修復と鑑定、それに翻訳作業を支援。スイスのコプト語研究者で、かつて『ナグ・ハマディ文書』を翻訳したロドルフ・カッセル博士が率いる専門家チームが、写本の断片をつなぎ合わせ、コプト語を読み取って英訳した。

写本を調べる研究者たち

写本を調べる研究者たち。右端が、翻訳チームを率いたコプト語研究者のロドルフ・カッセル博士(写真:Kenneth Garrett ©2006 National Geographic Society)

■今回の発見についてのさらに詳しい記事が、日経BP社のサイト「セカンドステージ」でご覧いただけます。

■写本が公開されるまでの経緯、カッセル博士のインタビューなどの発表資料などが、「ナショナルジオグラフィック日本版」のホームページでご覧いただけます。

■今回の写本の詳しい内容と、修復・公開までの経緯を記した特集記事「ユダの福音書を追う」は、「ナショナル ジオグラフィック日本版」5月号(4月28日発売)に掲載されます。日本版5月号の購入(1部売り)はこちら

■『ユダの福音書』がたどった数奇な運命や、専門家による修復から解読までのドラマを伝える書籍『ユダの福音書を追え』が、日経ナショナル ジオグラフィック社から5月2日に緊急出版されます。この書籍の購入はこちら

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