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モバイルOSを巡るLiMoとAndroidの競合

2008年7月4日 15時20分

2008年になって、モバイル機器のLinux OSの座を巡り、LiMoとAndroidとの対立が顕在化してきた。携帯電話事業者大手が推すLiMoと、グーグルが豊富な資金力を背景に推進するAndroidという構図ができている。ただ携帯電話業界に閉塞感が漂い始めており、グーグルにイノベーターとしての役割を期待する視点から、Androidを無視するというわけではなさそうだ。(日経コミュニケーション編集)

米アップルからのiPhoneの登場は、米国市場でコンシューマ層のスマートフォンに対する関心を喚起した。その後の米グーグルによる「Android」の発表によって、スマートフォンに搭載するモバイルOS、とりわけLinuxへの注目が集まるとともに、これまでLinuxを推進していた業界団体の活動に加速度的な弾みをつけることになった。

モバイルOSでは現在、英シンビアンのSymbian OSが市場の65%を占め、Linuxはわずか5%程度に過ぎない。しかしエコシステムやオープン・プラットフォームといった時代の要請を背景に、将来的にはオープン・ソースであるLinuxの普及が見込まれている。

Linuxの開発、普及促進に当たっては、これまでに様々なフォーラムやコンソーシアムが結成されてきた。それが2008年になってモバイルLinuxを巡り、LiMoとAndroidとの対立構造が浮かび上がってきた。

まず2008年2月にLinuxの2大有力陣営の一つLiPSフォーラム(Linux Phone Standards Forum)の推進メンバーであるフランスの通信大手オレンジと日本のACCESSが、もう一方の陣営であるLiMoファウンデーション(Linux Mobile Foundation:以下LiMo)への参加を表明し、5月には米国の携帯電話事業者大手のベライゾン・ワイヤレス、同じく韓国のSKテレコムなど新たに8社が加わった。とりわけベライゾン・ワイヤレスが、将来は主力機種でLinuxを採用していくと表明し、LiMo理事会メンバーとして開発に参加したことから、LiMoへの注目が高まっている(注1)。

注1:LiPSフォーラムは2008年6月26日(フランス時間)、活動とメンバーを LiMoに統合する発表した(関連記事)。

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