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日本での協業急ぐブラジルSI大手
超インフレを契機に技術力を高める

2007年11月29日 14時36分

先進的な開発体制を敷いているポリテックは、日本のITベンダーとの協業を急ぐ。2007年7月には日本市場向けに、新たな開発・運用センターを構えた。候補地は日系人の多いブラジル南部の州だ。

ブラジルは1980年代、ハイパーインフレに襲われた。「当時は1日で貨幣価値が激変するため、バッチ処理で決済していては国民生活が成り立たなくなる状況だった。そのため決済処理を全面的にリアルタイムへ移行せざるを得なかった」(福山代表)。

システム開発力の向上に貢献したのは、かつての経済低迷だけではない。「当時の治安の悪さもあって、現金よりもクレジットカードのニーズが高まり、先進国よりも金融インフラのオンライン化が進んだ」(福山代表)。

ポリテックに限らず、ブラジルのITエンジニアの力量を客観的に測る指標として、米A.T.カーニーの調査「Global Services Location Index」が参考になりそうだ(表)。これは、システム開発や運用・保守、コンタクトセンターなどを手掛けるサービス拠点として、魅力的な国をランキングしたもの。上位20カ国のうちブラジルは、大学卒業者率や言語能力、労働力の減少リスクなどの観点から見た「People and skills availability」という項目だけで見ると、中国やインド、シンガポールなどに続き第6位を占める。

「エリートの集まるサンパウロ州立大学には、工学部の人気が高い。機械・電子工学に次いで情報工学の競争率が高いようで、IT業界に優秀な人材が集まる土壌がある」(ポリテックやサンパウロ州立大学を視察した東大の大場教授)。

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