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戦艦大和とプロジェクト管理

2007年8月27日 15時24分

7月最後の土日は情報化研究会のコアな仲間と旅行する---。こう決めて今年で10年目になる。この時期にしているのは梅雨明け直後で天候が安定しているからだ。今回は14人で広島の宮島と呉を訪れた。10人は東京から、4人は関西や四国から参加した。

筆者は5年ぶり三度目の宮島だったが、ちょうど大潮で干潮だったためふだんは海の中に立っている大鳥居まで初めて歩いて行くことができた(写真)。

二日目は海上保安大学校の准教授であるA女史に、呉を案内してもらった。見学したのは大和ミュージアム、てつのくじら館(退役した本物の潜水艦を陸上展示したもの)、海上保安大学校の3カ所だ。呉は明治以来の軍港なのだが、おだやかな瀬戸内の海とおっとりした山容の山に囲まれた町にいかつい感じはまったくなく、こんなところで暮らしてみたいと思うほどいいところだった。

最も印象に残ったのは大和ミュージアムだ。戦艦大和の10分の1模型をはじめ、大和とともに亡くなった方の遺書や遺品、大和建造にあたった呉海軍工廠の工具や技術者のノートなどが展示されている。ノートに書かれた流麗な筆記体の英文と理解不能な数式を見て、この時代の技術者が英語で教育を受け、英語で思考できたのだなと感心した。日本語のテキストがない、日本人の教師がいない時代には外国語のテキストで、外国人から学ぶしかなく、日本人は自然の成り行きとしてグローバルな人材に育っていたのだろう。今は造船工学だろうが、ITだろうが、中途半端に日本語のテキストと日本人の教員がそろっているばかりに日本ローカルな人材しか育たないのかもしれない。

さて、印象に残ったのは教育のことではない。大和ミュージアムで解説アナウンスが流れていて聞くとはなしに耳に入った、大和の建造では造船において初めて科学的なプロジェクト管理(工数管理)が行われた、ということだ。今回は戦艦大和建造のプロジェクト管理について述べたい。

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