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「神様の警告」を無視するな
これが障害の芽を摘む鉄則

2007年8月16日 15時9分

言うまでもないことだが、システム障害は偶然の産物ではない。自然発生的に起こるのではなく、人間が何らかのミスを犯したために起こるものだ。そして多くの場合、システム障害の原因が作られる過程には、開発担当者や運用担当者の油断や手抜き、不注意などが絡んでいる。

システム障害の種をまいた当事者が、その兆しに全く気付かないということは意外と少ない。言葉では表せない不安感が脳裡を一瞬かすめるはずだ。恐らく無意識のうちに警戒心が働くためだろう。

筆者はこれを「システムの神様からの警告」と呼んでいる。不思議なことに、警告を無視すると、必ずと言っていいほど障害が起こる。得体の知れない不安感に襲われたときに、その場で見直すことなく、「まあ大丈夫だろう」と高をくくっていると、必ずしっぺ返しを食らうのだ。神様の警告を無視した罰が下るのかもしれない。

例えば金融機関のシステムで、様々な通貨の金額を表示する機能に不具合がないかどうかをテストするとしよう。このようなシステムの開発を経験したエンジニアなら分かると思うが、すべての通貨を対象に全テスト項目を検証することはあまりない。代表的な通貨である米ドルや、欧米通貨と違って補助通貨単位(セントなど)のない日本円など、いくつかの通貨を選んでテストを実施するのが一般的だ。一方、カナダ・ドルや香港ドルは、表示処理が基本的に米ドルと同じだと考えて、テストを省略しがちである。しかし、省略したときに限って、表示以外の部分に障害の芽が潜んでいたりするものだ。

何ら根拠のある話ではないが、筆者の経験則によると、「省略しても大丈夫かなあ…」といった不吉な予感がしたときは、間違いなくシステム障害が起こった。逆に、多少の“手抜き”があっても、不吉な予感がなかったら、それが原因で障害が起こることはまずない。もちろん、どんな形であれ、システム開発の手抜きは許されるものではないが。

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