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犯罪者が対策をすり抜けるあの手この手

2007年6月21日 15時6分

攻撃者は,あちこちのパソコンに次々にボットを仕込む一方で,一度支配下においたパソコンからなるべくボットを排除されないようにさまざまな手を使う。対策をすり抜け,ボットを動かし続ける攻撃者の手口を紹介しよう。

ウイルス対策ソフトの動作を妨害

ボットを仕込んだあとこれを発見されないようにするために,攻撃者は「ウイルス対策ソフトのプロセスの停止」,「ウイルス・パターン・ファイルの更新妨害」,「ルートキットの埋め込み」,「難読化」,「モジュール化」といった手口を使う。これらはすべてボットに組み込まれている。

ウイルス対策ソフトのプロセスの停止は,米シマンテックのNorton AntiVirusやトレンドマイクロのウイルスバスターなどのプログラムがパソコン上で稼働しているのを見付けた場合,強制的にこれを停止するというものだ。

ウイルス・パターン・ファイルの更新妨害は,パターン・ファイルのダウンロード先のサーバー名に全く関係のないIPアドレスに関連付けておくことで,更新を成功させないというもの。具体的にはダウンロード先のサーバー名(URL)とでたらめなIPアドレスを関連付けてHostsファイルに書き込む。Windowsは名前解決の際,DNSサーバーではなく先にHostsファイルを参照するので,正規のサーバーにつなげなくなる。

APIやOSコールを改ざんし姿を消す

ルートキットを埋め込むのは,ユーザーやウイルス対策ソフトからボットの存在などを隠すためだ。ルートキットはOSのシステム・コールやアプリケーションのAPIの呼び出しを横取りして,偽の結果を返す機能を持つソフトウエアの総称。偽の結果をウイルス対策ソフトや管理用のアプリケーションに返すので,パソコンの中にボットのプロセスがいないかのように見える。例えば,ウイルス対策ソフトはハード・ディスクの入出力データを検査することでウイルスを見張っている。ルートキットがこの入出力情報を改ざんすれば,ウイルス対策ソフトの検知から逃れられる。

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