「BPS」で“サービスのプロダクト化”を推進するIBM
日本IBMは4月から、「BPS(ビジネス・プロセッシング・サービス)」と呼ぶサービスを開始した。遠藤隆雄取締役常務執行役員はBPSについて、「これはサービスのプロダクト化である」と説明した。
日本IBMによると、BPSは業種・業務アプリケーションをインターネット経由で活用する方法。普通ならASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)もしくはSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)と呼ぶ仕組みを、あえてBPSとした理由はなぜか。そこには2004年に日本IBMが立ち上げたBTO(ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング)に発展させたいという狙いがある。
経理・財務や人事、コールセンターなどの業務プロセスの一部をアウトソーシングするBTOユーザーは現在、約20社と少ない。だが「この領域は(アウトソーシング事業の)成長を支えるもので、今後は飛躍的に伸ばしたい」(遠藤常務)。そこでBTOの敷居を低くし裾野を広げるため、BPSを投入。インターネット経由で標準化した業務プロセスを提供し、コスト削減やプロセス改善による効率化を実現させてから、次の段階としてBTOに進んでもらう。BTOのユーザー企業への浸透を推進する二段構えの作戦である。
実はルイス・ガースナー会長時代、IBMはアプリケーション分野には進出せず、独SAPなど外部の有力なアプリケーションを扱う方針にした。その一方、 03年ごろからDB2やTivoli、Websphereなどミドルウエア領域を拡充するため、外部ベンダーを次々に買収。ITインフラの整備、確保に乗り出した。一段落した05年からは医療や生命保険、さらには金融機関のローン、資材調達、売掛金債権回収などアプリケーション関連の買収へと続く。
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